日   時 2012.9.2(日) 10:00〜17:00
場   所 京都府相楽郡笠置町佐田45番地
(有)フジタカヌー
参 加 人 数 12名
テ ー マ 『カヌーイングを楽しもう…』
講   師 藤田 亮 氏 (有)フジタカヌー代表



基本練習
基本練習
出発
流れ体験
記念撮影
  今回は京都府の南端、お茶の産地で有名な和束町の東に位置する笠置町を訪ね、フジタカヌーさんの指導のもとにカヌーイングを楽しみました。
  フジタカヌーさんは全国唯一のカヌーメーカーと言ってよいほどの老舗中の老舗です。また木津川の笠置地区は全国的に有名なカヌーイングのメッカでもあります。
  集合後、陸上でカヌーイングの基本講習を受けました。シングルパドル(片側ブレード)で膝をつき漕ぎ進める船をカヌーといいますが、シングルパドルを持ちながら皆さん少し緊張気味の面持ちでした。
  まず静水域で基本練習。カヌーに乗り込む時が一番の苦労でした。それでも少し慣れると、皆さん快調に進んでいきます。カヌーはまったくの初心者でも、パドルの持ち方、乗り方、パドリングの方法、バランスの取り方など20〜30分ほど練習すればある程度乗りこなすことができます。自然の中、カヌーと一体になり、大変気持良く練習が進みました。
  さて、午前中の練習が終わり、用意していただいたお弁当をいただき、いよいよ6kmのツーリングに出発です。
  まず、少し流れの速いところをクリアし、休憩ポイントではライフジャケットのまま流れを体感。続いて、流れを横断する技術「フェ−リーグライド」を練習。最後には皆なで一列に並んで記念撮影をし、無事にカヌーの旅は終わりました。
  近くの「わかさぎ温泉」で入浴後、現地解散。希望者のみカヌー工房を見学させていただきました。フジタカヌー研究所は日本で唯一、船舶理論に基づいてカヌーを製作されている工房です。日本におけるファルトボート(折り畳み式カヌー)の普及第一人者だった京都大学の高木公三郎教授と親交があった、現会長である藤田清さんが、戦後まもなくカヌー製作を始め、満足のいくものに辿り着くまで10年を要し、その奥の深さにのめり込んでしまったのだそうです。身体の一部となるカヌーは、知識と経験で無限大の楽しみがあると熱く語られていました。
  水の上を静かに進んでゆく気持ち良さ、水面を渡る風の心地良さ、適度な瀬を下るスリル感、爽快感、自然と一体になる開放感、初めての体験でした。日頃運動不足の私には少しハードでしたが、大変楽しい一日となりました。感謝!
(有)フジタカヌーhttp://www.fujitacanoe.com/
文/新井律子



  「もう一度、あの景色を見たい…。」学生のころ、笠置でカヤックを体験した日から、早くも10年以上が経っていました。今回、思いがけず、暮らし方研究会のみなさんと「あの景色」に再会することができました。
  日差しはきつくても、水辺の空気はとても心地の良い、そんな初秋の休日でした。藤田カヌーのスタッフさんから、わかりやすく且つ丁寧な説明を、ほんの10分(実際は10分もないかもしれません)聞いてから、さっそくカヤックに乗りました。
  一度カヤックに乗ってしまうと、自分の力で漕ぐしかありません。言わば、完全なる個人スポーツ。それなのに不思議と「○○さん、嬉しそうな顔をしていたな〜」「○○さんの怖がり方、可笑しかったな〜」などと、仲間の姿が思い浮かんでくるのがカヤックの面白さではないでしょうか。
  カヤックの面白さと言えば、もうひとつ。「力を抜くほど良い」というところ。川に流れが出てきたからと言って、身体に力を入れてしまうと、どんどん引き込まれてしまう。抗えば抗うほどに、船は思わぬ方へと引っ張られてしまうのです。ここで、ひと呼吸。力を抜いて、達人から教わった言葉を、頭に思い浮かべてみると、船はフワッと川の流れに乗り、気持ち良いほどに上手く流れるのです。
  大げさかも知れませんが…、なんだか「人生」の歩み方に似ているな〜と感じました。人生を歩み続けるためには、一人ひとりが自分の足で前へ進むしかありません。そこには、たくさんの喜びも、困難も待ち構えていることでしょう。優しい流れあり、厳しい流れあり、そんな流れを乗り切るためには、人生の達人から教わったことを頭に置き流れに身を任せると、うまくいくような気がします。
  人生の達人、大先輩の方々と、いろんな話をさせていただけるのが楽しくて、いつも、私は、暮らし方研究会に参加しているのだということに気がついた一日でもありました。これからも、若輩者ですがご指導よろしくお願いいたします!
三島郡島本町在住 津島佑子氏 34歳



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