日   時 2012.9.30(日) 〜10.1(月)
場   所 徳島県三好市西祖谷山村
参 加 人 数 14名
テ ー マ 『秘境の旅に出かけよう!…』
案 内 人 井居健二氏 (株)LIXIL 関西支社 直販担当部長
協   力 (株)LIXIL、(株)藤屋、ウッディランド、
西祖谷山村の皆さん



案内人 井居 健二氏
平家屋敷
かずら橋
重末集会場
杉本さんのお話
ヤマメの串焼き
鰹のタタキ
ワラビ、石豆腐、じゃが芋、祖谷こんにゃく
そば米雑炊
そば打ち体験
蒟蒻づくり
記念撮影
神輿担ぎ
八幡獅子太鼓
  今回のセミナーは『秘境の旅に出かけよう。』と題した阿波の国の西部に位置する祖谷地方への1泊2日でのバスツアーでした。おりしも台風17号が近づいてきている最中で空模様は歓迎ムードではなかったのですが予定の行程を全て完遂出来た事をまずはご報告させていただきます。そうは申しましても二日間とも雨模様の中での進行でしたので、参加された14名(男性7名、女性7名)の参加者の皆様にはご不便をお掛けする場面もございましたが絶大なるご協力の中スムーズに進めることが出来たことに御礼申し上げます。
  さて、今回のツアーですが、まずは大阪を予定通りに出発し、四国の門戸の明石大橋、玄関にあたる鳴門大橋を、皆様の気持ちを一つに台風で封鎖になる前に通過し、その後は徳島道をバスは快走、お昼は今回お世話頂くことになった運転手の亀井さんの情報をもとに、吉野川SAにておいしい讃岐うどんを頂きました。その後、バスは四国三郎、吉野川に沿って上流に国道32号線を走り、途中で国定公園の大歩危、小歩危を見学。その後、祖谷の入り口、JR四国の土讃線大歩危駅を左にみて、急な上り坂を進み、最初の見学地『平家屋敷』につきました。そこでは、平家の落人が生き延び、暮らしを繋いだ証と自然と同化した生活を偲ぶ事が出来ました。ほのかな木犀の香りに当時の暮らしを思いおこされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
  さぁ、バスに乗り込み、トンネルを抜けるとそこはもう、一部の携帯電話は繋がらない世界、日本三大秘境の祖谷の深い山間に入っていきます。曲がりくねった下り坂からは山の中腹に転々と住宅が張り付くように建っていました。それを横目にバスは吉野川の支流、祖谷川沿いの県道をすすんで、かずら橋に到着。そぼ降るといった感じの霧状の雨が降る中、バスをおりて5分ほど全員で移動すると奇矯かずら橋が見えてきました。その橋はおよそ八百年前に平家の落人が屋島の戦いから逃れてこの山間に集団で身を隠し、生活の手段としてかずら(しらくちかずら)を編んで造った橋、木の橋でも石の橋でもないのは、もちろん資源のしらくちかずらが豊富にとれたこともあるでしょうが、源氏の追っ手が責めてきたときに容易に切り落とす事が出来たからと語り継がれております。その橋をバックに全員で記念写真を撮り、いざ、橋を渡ります。台風の影響で下を流れる祖谷川は竜のごとく荒れ狂っていて恐怖感は倍増。足元はそのまま踏みはずしても大人なら落ちる事はないくらいの間隔で橋げたが組まれていますが、揺れは都会で安全に守られている生活に慣れている皆さんには思いの他肝を冷やされたようでした。特に、今回参加の最年少の女性は、なかなか足が前に進めず、渡りきった皆さんの声援を受けながら、なんとか対岸までたどり着きました。無事、全員が渡りきったときには大きな歓声を全員であげて讃えあえました。今回のバスツアーの皆さんが打ち解けられた場面でした。そこからは、皆さんで橋の感想を笑い声とともに話しながらバスまで歩いて帰りました。バスに乗込み、15分ほどで到着したのが祖谷温泉『秘境の湯』です。特有のヌルヌルした温質の湯につかり、旅の疲れと橋の恐怖を洗い流しました。ゆっくりくつろいだ後は、バスに再度乗車し移動、今回のツアーの祖谷の世話役であります石川さんの車に先導されて1日目の最終目的地である重末集会場に到着いたしました。
  重末集会場は地域住民の憩いの場所として、また、その地の伝統や、習慣、祭りなどの維持と発展の為に皆さんの力で数年前に建設されたとの事で、今回は、石川さんを中心に地域住民の皆さんの御好意で利用させて頂くことになりました。その日の宿泊と翌日行われる重末八幡神社秋祭りに参加をさせていただけるという事で皆さんは、最初は少し様子見の感覚で集会場で思い思いで着座されていましたが、すぐに集落の重鎮杉本様からの租谷の歴史や、襖からくり伝統に関するお話をして頂きその魅惑の世界に引き込まれていきました。お話も非常に興味深いものでしたが、それにも増して杉本さんの朴訥とした語り口調に心地よさを感じました。そのお話が終わると、石川さんからヤマメが焼けたからどうぞと、せきたてられる様に別棟の襖からくりの舞台に移動すると、竹串に刺したヤマメのすごくいい香りが。そこで魚とビールと一緒に待ってくれていたのが、地域青年団の皆さんの笑顔です。なんの関係もない私たちを親戚のように温かい笑顔で迎えてくれました。全員で勧められるままに枕座になり、まるで昔からの友人のようにヤマメと皆さんの楽しいお話を聞きながらビールを飲みました。中には20センチほどのヤマメを3本も食された女性もおられたようです。その後、日が落ちて、真っ暗になった中、集会場に戻り、本格的に食事会の始まりです。高知から直送の鰹のタタキ、特産のワラビの炒め物、1メートルから落しても崩れない石豆腐、この重末地域が一番美味しいと言われるじゃが芋の味噌あえ、祖谷こんにゃくの炊物、柚子風味のちらし寿司など、石川さんの奥様達の本当に美味しい手作り料理を振舞っていただきました。豆腐を食べられた皆さんからはすぐに美味しいので持って帰りたいとの声があがり、石川さんにお土産として用意していただきました。地域の協力頂いた皆さんと一緒になって食事とお酒を堪能し、宴会は前の日に設置したばかりという本格的なカラオケもあり時間を忘れて楽しみました。その日の就寝は午前様になった方も多かったようで予定外となったことをお詫びいたしますが皆様の笑顔に免じてご容赦頂きたいと思います。
  さて、谷川のせせらぎ、風が揺らす木々の音、鳥と虫の声の中、七時前にゆっくり起床、洗面、昨夜の宴会でのたわむれの余韻の中、石川さんのお母さん達が朝ご飯として用意していただいたのが大変めずらしい『そば米雑炊』でした。イリコ出汁の醤油ベースにそば米を湯がいて入れ、細かく刻んだ鶏肉、椎茸、人参、葱などが彩りよく入っている雑炊で口々に、お酒を頂いた翌朝にはぴったりだといいながら、石川さんから『 この後またすぐに別のものも食べて貰うので控えめに 』という制止の声の中お替りをされる方もおられました。
  食事の後は皆さん、徒歩で移動。さぁ、今回の目玉、蕎麦打ち、コンニャク造り体験です。集会場からは約10分ほどで今回お世話になる下村さん宅に着きました。そこでは下村さんご夫妻と伊澤さんがお世話して頂きましたが、まずは、下村さんのご主人から本当に、はつらつとした声で『皆さん、来て頂いてありがとう。今日は私達も楽しみに、一大イベントとして何とか頑張ろうと一生懸命用意をして来ました。全部お教えしますので楽しんでいって下さい。』とのご挨拶があり、全員で早速、蕎麦打ちに掛かりました。まずは、蕎麦を水と配合しながら捏ね上げていきますが、これが結構力を必要とします。捏ね方、手の使い方も教えてもらうのですが、中々上手くいきません。でも皆さん、下村さんのご指導を頂きながら頑張っておられました。そんな中でも、参加者に陶芸をされている方は、土を捏ねる要領と概ね同じという事で下村さんから筋がいい、上手だと褒められてました。そんなこんなで蕎麦うちは次行程の伸ばす作業段階に入ります。丸い長い棒(1メートル弱)で蕎麦を台の上にのせて薄くしていくのですがこれもなかなか根気が必要でした。なんとか、伸ばせたら今度はそれを薄く切っていきます。ここから茹でに掛かりますが、そこは下村さんに任せて、皆さんでテーブルにつき既に昨晩より奥様が皆さんの為にと用意していただいていた、刺身コンニャク、お煮しめ、筍の炊物をビールと一緒に食べている内に、先ほどの蕎麦が登場してきました。皆さん歓声を上げて自分達手作りの蕎麦に舌鼓を打っていました。また、一緒に奥様がシーズンにはかずら橋で販売しているという蓬餅を焼いていただきましたが、これがまた絶品で、なんでお腹に入るのだろうといいながら何個も食べている方がおられ ましたね。その後はコンニャク作りですが、これは茹でるまえの形をつくる体験で、丸く形を整えるのがなかなか難しいのですが、二個目以降には、ハート型や、棒状に挑戦されてましたがお味はいかがだったのでしょうか。最後に下村さん達も入ってもらっての記念写真をとった後、残りの蕎麦をそれぞれお土産に、蕎麦うち体験は最初から最後までみなさんの子供のような笑顔と下村ご夫妻のキビキビとした動き、元気な声、本当に細やかな心配りを頂く中終わりました。最後のお別れのとき下村ご夫婦と伊澤さん三人で、皆さんが見えなくなるまで手を振って見送って頂いた事は全員の心に衝撃と感激を受けたのではないでしょうか。手を振りかえしながら『なんか知らんけど涙が出て来た。』と言われていた男性もおられましたのが印象的でした。
  さぁ、ここから今回のツアーのきっかけとなった、重末八幡神社の秋祭りの会場に向かいます。集会場に一旦もどり、荷物をおいていざ、八幡様へ向かいます。上り坂の鳥居をくぐって登りきった処にやさしい森と緑に守られて社がありました。もう既にたくさんの集落の人々が集まっている中、お誘いいただき、席につくと、また、お弁当とお神酒での振舞いを請けました。少々お腹もいっぱいでしたがお弁当のご飯が新米なのかすごく甘くて美味しかったですね。それよりも、やはり気になるのは目の前の大きな神輿、今回出来れば担ぎますよと言った手前、重いので無理ですとも言えない雰囲気の中、どこら当りを担げばいいのか、などと考えているうちに、『さぁ!白装束に着替えましょうか。』という掛け声を合図に男性軍には白の紋付袴と足袋が配られ、おのおの身につけました。天狗装束の一人と白装束になった6名は周りから『似合ってますよ!』と声を掛けられ、まんざらでもない様子でしたが、いざ神輿を社から出して担いでみると、これが重くて肩が潰れそうになりました。何とか皆の気持ちを一つに神社の境内を出て鳥居の坂を下り数百メートル離れた谷まで声 援とへっぴり腰を笑う声に後押しされながら何とか担いでいきました。そこで一旦神輿を下ろして、お神酒を頂き、衣装を身につけた可愛い子供達の太鼓や鉦の音に合わせて二体の獅子が舞踊る様子を見学いたしました。それが終わると、また、神輿を担いで神社まで帰りましたが、誰一人落伍者も出ず、最後まで担ぎ切りました。神社にもどり最後に皆さんで記念写真をとり我々は御役御免となりバスの出発時刻も迫り、神社を後に集会場に戻りました。しかし、このお祭りを通じて、皆さんが集落をあげてこの歴史と文化を命がけで守ろうとする様子と覚悟、子供達の無邪気さ、大人の関わりの深さを感じられたように思います。
  集会場では、石川さんを中心に皆さん、祭りの最中にも関わらず、見送ってくださいました。皆さん握手をしてバスに乗込んで名残惜しそうに窓からいつまでも手を振っておられました。その後、バスは帰り道として祖谷の自然を満喫していただけるようにとの思いで旧街道を通って帰っていくこととしました。途中、小便小僧なる断崖絶壁を見学、いざ、都会へ帰ろう・・・・というところで、今回のツアーで最大のピンチを迎えました。というのは、この祖谷街道、中型観光バスで十分走行出来ますよとお話していましたが予想以上に道幅が狭く一部ではバスがぎりぎり。ゆっくり通らないといけないところもあり、左は崖、引き返すにもユーターンする場所もないという状況になってしまいました。結果的には対向車で立ち往生することも無く難所を抜けられましたが、ここにも絶大なるトーホーバス運転手の亀井さんの運転技術とご協力があった事に心より感謝いたします。参加者の皆様には不安を覚えた方もおられた事に深くお詫びを申し上げます。そんな中で大きく口を開けて眠っている方もおられましたが、その姿は非常に心強く感じました。ありがとうございました。実はそれが皆様の案内人への最大のお気遣いだったのかもしれませんね。
  その後、徳島道に乗り、吉野川SAにてお土産を買い、バスは快調に東へ東へ。鳴門大橋では少し日が落ちてきて、明石大橋を渡る頃には対岸の大蔵谷の夜景をみてバスは阪神高速を通り無事に昨日の集合場所まで戻ってくる事が出来ました。色々なご不便をお掛けした事もあったと思いますが苦言の一つも言われずにご協力いただいた参加の皆様に心よりお礼を申し上げて今回のセミナー報告とさせていただきます。また、最後になりましたが、今後とも暮らし方研究会を温かい目で見守って頂ける様お願いをいたします。

今回協力いただいた皆さん
全体運営:石川 さかえ様、杉本様、古井様、古井様、
          栗本様、喜多様、石川 奥様、
          お母様、たかし様、伊澤様
蕎麦・こんにゃく体験:下村ご夫妻
トーホーバス運転手:亀井さん
本当に、お世話になりました。


  私が、皆さんにお見せしたかった物を今回は概ね見て感じて頂けたように思います。そういう意味では良かったと胸を撫で下ろしています。限界集落といわれています私の故郷は如何でしたでしょうか。故郷の話をするときに、何故、私が誇らしげに話をするのかがご理解いただけたとしたら幸いです。
  さて、私は大学を卒業して以来、営業関連の仕事をしていますが我々の想いがお客様に伝われば必ずお客様は応えてくれる。その伝えるレベルとはお客様が感動するくらいの想いで無ければ伝わらないと思っていますし、常に部下に話しています。
  その感動を与える営業とはどうするべきなのかといった事を話すときに、例にあげる事例が2つあります。それは、東京ディズニーランドのゲスト(TDLはお客様をゲストと呼ぶ)への細やかな接客、そして雰囲気を守る演出の徹底力です。そうする事でリピーターはそこに感動を覚え、また来ようと思うのです。それこそが毎年来場者数を更新している所以なのです。もう一つは東京に数店舗ある感動レストラン"カシータ"における接客です。予約の段階からのお店側のサプライズな演出、出迎えのスタイル、従業員全員の深い対応力、どんな時でも気持ちよくさせる笑顔は知らぬ間に客の心に入り込んできます。良いと思う事、喜んでもらえるだろう事を一生懸命、徹底してやりぬく事がどれだけ感動に繋がるかという事をカシータは教えてくれます。
  なぜ、このような話をするかというと、今回、恥ずかしながら3つ目の感動の場面として祖谷地方のもてなしだと思ったからです。お客様を迎える時に絶対喜んで帰っていただくという気持ちをもって、その為にどうしようという事を皆の知恵を集めて考える。せっかく都会からこんな田舎に来てくれたんだからこうしよう。あれもしよう。全部みせよう。という姿勢がぶつかるような勢いで感じられ、圧倒される感動を覚えました。また、何よりも皆さんが何ヶ月も前からどうして喜ばそうかと相談してくれて、蕎麦うちの下村さんに至っては、その事を考ると、夜も寝られなかったくらい本気になってくれてたそうです。そして、何よりも、皆さんがその上で、まっすぐな目で我々に関わってくれていた事には私は何にも変えがたい感動をおぼえました。
  ある意味、経費を掛けた大掛かりなTDLの接客、計算つくされた都会的なカシータの接客よりも、心から喜ばしたいという想いだけであれだけのもてなしと笑顔が出来るなら、見習うべきは祖谷地方の田舎ならではのもてなしなのかもしれないと思います。今も、関わって頂いた方々の一言一言とそれを受けている参加者の皆様のお顔が目に浮かぶようです。そしてこの感動いっぱいの環境を離れて、足元を見ることも無く、営業とは何ぞや、感動とは何なんだとか言っている自分を、今回、私の故郷は片手であしらいました。お前はまだまだわかってないと笑われたような感覚を感じています。そして、バスが集会場を発つ時、何でこちら側に私はいるのだろうと不思議な感じがしました。あの30年前、なにもない故郷に見切りをつけて、都会に夢を描いて探し続けていたものは、もしかしたら元々そこに全てあったのかも知れないなと想いながら帰路につきました。いつの日か皆様がもう一度、何かの機会にこの祖谷地方を訪れたときに、そこにあの人達と同じ笑顔と真っ直ぐな目をした私がいたら遠慮なさらずに声を掛けてください。ありがとうございました。
文/井居健二



拝啓
  日増しに秋も深まってきますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
  先日は素晴らしいおもてなし、本当に有難うございました。あれほど心のこもったもてなしは、私にとって人生初めての経験と言っても過言ではなく、思い出すたび心が暖かくなります。時間にすれば僅かなものでしたが、西祖谷山村の方々の人情に触れ、その誠実で人なつっこいお人柄に感銘を受けました。
  空気や水の美味しかったことは言うに及ばず、頂いた食事はどれもこれも素晴らしいものばかりでした。特大マメゴの塩焼きに始まり、蒟蒻にゼンマイ、蕎麦米雑炊によもぎ餅と数え上げれば切りがありませんが、どれをとっても「これぞ自然の恵み」という感じがして最高でした。
  蕎麦打ちと蒟蒻づくりの体験も、忘れがたい思い出となりました。蕎麦はなかなかうまく打てませんでしたが、楽しいお話と、ジャコのお出しの美味しさが味を引き立ててくれたように思います。
  村祭りに参加させていただいたことも貴重な体験となりました。今でも目をつぶると、子供たちのお囃子が聞こえ獅子舞がまぶたに浮かびます。
  思い出すまま書き連ねて、最後になってしまいましたが、皆様のご健康とご多幸、それに伝統文化が今後とも継承されますことを心より願ってやみません。
敬具

生駒市在住 羽生田和夫氏 50歳

重末コミュニティセンター様

  心配されたお天気もたいした影響もなく楽しみにしてた西祖谷村を訪れる事が出来ました。2日間にわたって皆様のあたたかい歓迎をして頂きまして本当に心に残る、心いやされる旅になりました。
  本当に有難うございました。感謝申しあげます。美味しいお料理を囲んでの皆様との交流そば打ち、手づくりこんにゃく等々、今までにない貴重な体験をさせて頂きました。
  申し訳けない程のおもてなし、厚くお礼申しあげます。
  又いつか訪れてみたい旅になりました。そして、又皆様とお会い出来る機会があればと願っています。
  皆様には、いつまでもお元気にお過し下さい。誠に有難うございました。重ねてお礼申し上げます。
東大阪市在住 谷岡 雅子氏 67歳

石川様、下村様

  先日は私たち「暮し方研究会」一行の訪問に際して、大変お世話になり有難うございました。台風の接近にもかかわらず、朝からいろいろと準備をしていただき本当にすみませんでした。井居さんの故郷の村に行くことは聞いていましたが、あれほどのもてなしを受けるとは思っていませんでした。
  食事の仕度もすべて石川様の奥様とお知り合いのおばさん(お名前をお聞きするのを忘れました)がして下さったそうですね。ぜんまい、蒟蒻等 地元の特産品を使った料理はとてもおいしく、あまりの量の多さに圧倒されました。それにアマゴの塩焼き、これも格別の味でした。炭火で焼いて、串刺しのまま頂く、こんな機会はめったにないので、つい2尾も食べてしまいました。おかげで奥様達の手料理をあまり食べられなく、申し訳なかったです。これも仲間の皆様が準備されていたのですね。皆様の心づかいに大いに感謝致します。聞けば、数ヶ月も前から皆様でいろいろ話し合って下さったそうですね。我々一行のためにそこまで考えていただいたなんて本当に感激です。村を訪れる人をもてなす皆様の温かい気持ちがとてもうれしく思います。皆様が故郷の村をこよなく愛する気持ちがひしひしと伝わってきました。人口が減りつつあっても、残った人々で村を守り、いかにして観光客に来て頂くか努力されているのがわかりました。

  2日目は下村様ご夫妻にそば作りと蒟蒻作りを教えていただき有難うございました。うどん作りは体験したことがあったのですが、そば作りはうどんより難しいと思いました。なかなか思うように出来なかったのですが、楽しいひとときでした。そばはもちろんおいしかったです。それに奥様が作って下さった蓬餅も美味でした。おみやげに持って帰ったほどです。下村様も私たちのために2〜3ヶ月前からいろいろ準備されたそうですね。考えすぎて眠れなかったこともあったとか…。本当に有難うございました。ご夫妻のやさしさに感謝します。そして、前日料理を作って下さったおばさんもこの日やって来てくれました。こねたそば玉をのばすのにてこずっていると、助け舟を出してくれました。何十年も家でそばを作っておられるので、おばさんの手つきも見事でした。帰る際には、姿が見えなくなるまで見送っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

  最後は秋祭りに参加し、女性陣は見る側でしたが、男性陣は神輿をかつぎ、翌日は全員筋肉痛になったのでは…と思っています。子供たちのお囃子もかわいかったです。祭りに参加する人が減ってきているとのことですが、何とか皆様のご努力で続けていってほしいものです。一人でも多くの方が見に来られることを願っています。

  今回の旅は普通の観光旅行では体験できないことをたくさん体験できました。西租谷の自然はもちろん素晴らしいですし、かずら橋もスリルがあってよかったです。でも何よりも西租谷の皆様と食事を共にし、親しくお付き合いさせていただいたことが思い出となっています。それはひとえに石川様、下村様はじめ村の皆様の心づかいがあったからだと思います。本当に有難うございました。また機会があれば、是非再訪したいと思っています。石川様の奥様には帰る際、ご挨拶が出来ず申し訳ありませんでした。奥様にも感謝の気持ちをお伝えくださいませ。
貝塚市在住 徳野倫子氏 63歳

西祖谷山村 重末の皆様へ

  先般、台風の最中にも係わりませず井居健二氏のご案内のもとに秘境と言われる 皆様方の村へ寄せて頂き、様々なおもてなしを受け、又村の氏子祭に参加させて頂きまして厚く御礼を申し上げます。
  私は大歩危までは行きましたが、祖谷山村の方面には今回が初めての旅でした。色々な体験をさせてもらったうちで、貴重な地域の文化・生活を知ることが出来ました。私も田舎育ちで村の役をしてきましたので、祭りの行事等は内容が同じであるのでよく理解が出来ました。人口の減少のなかで生活・文化・産業を守り育てる御努力に感銘を受け、そして敬意を祓います。
  村の皆様方のこれからの御健康御隆盛を祈念致しますと共に、またの再会を念じ御礼を申し上げます。
  有難う御座いました。
京都府京田辺市在住 野原利明氏 64歳(匠びとの会会員)

西祖谷のみなさんへ

  先日は皆さまにたいへんお世話になりありがとうございました。
  数年前、ツアーで祖谷の蔓橋や大歩危、小歩危を訪れたことがありますが、その時はただ景色を見ただけでした。
  今回、杉本先生から西祖谷の伝統文化について又その継承にかける皆さんの熱い思いを聞かせていただいたり、手作りのおいしい料理をごちそうになったり、蕎麦打ちやこんにゃく作りの貴重な体験までさせていただいておかげさまで思い出に残るすばらしい旅になりました。
  私も田舎育ちで田舎は大好きですが、今の生活は便利さに慣れてしまっていることにちょっぴり反省もしました。
  今回の旅で一番うれしかったことは、西祖谷のみなさんの「あったかい心にふれたこと」です。私たちのために 何カ月も前から準備をして下さったことに心から感謝いたします。
  新鮮な空気、地元食材の料理、襖絵やだんじり太鼓・・・・全部すばらしかったですが、何よりもかたい絆で結ばれた皆さま方のあたたかいもてなしが最高でした。心からお礼を申し上げます。本当にお世話になりました。
  どうぞこれからもお元気でお過ごしください。
貝塚市在住 繁本千代子氏 64歳

“セミナーに参加して!”

  先日は楽しい旅行をありがとうございました。
  台風で参加させていただくのを悩みましたが 何事も無く期待以上に楽しかったです。
今、大河ドラマで“ 平 清盛 ”を毎週テレビで見ているせいか、民族資料館の見学はとても興味深く 昔、田舎で見た道具がたくさんあり懐かしく感じました。
  又、先生のお話も楽しく聞かせていただきました。
  それに夕飯の手料理のおいしかった事!
  あまご?の塩焼きは “いろりの串焼き”で 私はテレビ画面でしか見たことがなかったので よりおいしくいただきました。
  又、“ぜんまいの煮付け”は、今まで食べた中で一番おいしかったです。
  翌日には蒟蒻や蕎麦の体験学習をさせていただき、初めての事ばかりで大変楽しく有意義なひと時を過ごさせていただきました。
  八幡神社でも“秋祭り”に参加でき、お神輿や獅子舞、子供達のかわいいお囃子にはるか昔の懐かしさを感じました。
  よそ者の私達にも お弁当やお供えのお菓子まで頂戴し、恐縮いたしました。今、考えると もう少しお賽銭をはずんでおけばよかったなと反省しております…
  朝晩に村を散歩させていただきましたが 山の緑と おいしい空気、村人の人柄の良さ、忘れません!!
  機会があれば、又行ってみたいと思っております。
  本当にありがとうございました!!
守口市在住 枡田知子氏 69歳

西祖谷の皆様へ

  朝夕はめっきり涼しくなり、西祖谷はもうすっかり秋色になっている事でしょう。今回の西祖谷を訪ねる旅では、大変世話になり有難うございました。
  出発当日は台風が接近、たどり着けるのかと心配しましたが無事に重末集会場に到着、興味深い伝統文化にふれる事が出来ました。そして心のこもった西祖谷のお料理、あまごの炭焼き、どれも美味しかったです。翌日のそば打ち、こんにゃく作りの体験も、指導のおかげで楽しく打って美味しい蕎麦を食べることが出来、また打ってみたい気持ちになっています。
  40数年前、私は四国の旅のおりに蔓橋を渡っています。横には既に立派な橋がありましたが現在の様に沢山の建物はなかった様に記憶しています。蔓橋のもっと山奥に西祖谷の皆様が暮らされている事など知る由もなく旅を終えています。30数年前までは味噌、醤油も背負って帰って来たと伺い大変なご苦労があった事と想像いたします。今は道路が通じ、私達も簡単に来られる様になりました、多くの人々に西祖谷の魅力を知ってもらいたいです。西祖谷の子供達や若い人達に魅力ある伝統文化、暮らし、自然の素晴らしさを伝える事が後継者育成につながるのではないかと思います。

  「秘境の旅にでかけよう・・・」に参加し西祖谷の歴史や暮らし、人柄にふれることが出来ました。ずっと今のままの西祖谷村でありますように願っています。

  これからは寒くなってまいります、風邪など引かれませんようご自愛ください。
  有難うございました。
城東区在住 浦川恵子氏 66歳



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