日   時 平成25年6月29日(土) 13:30~17:00
場   所 京田辺市薪里ノ内 酬恩庵一休寺
参 加 人 数 24名
テ ー マ 『とんちの一休禅師の軌跡に学ぶ…』
講   師 田邊 宗一氏 酬恩庵一休寺 住職



田邊宗一住職の講話
座禅体験
方丈庭園
記念撮影
一休寺納豆とお善哉
  今回は、とんちで有名な一休和尚建立の臨済宗大徳寺派霊端山酬恩庵一休寺を訪れました。一休寺は別名“薪の一休寺”とも呼ばれ、周辺一帯が薪と呼ばれる地区名で、往古は八幡市男山の石清水八幡宮へ、神事の度に薪を献上した薪園があったことに由来します。
  総門から梅雨時の瑞々しい緑の下、石畳み参道を抜け田邊宗一住職がお待ちいただく建物へ…。ご住職から一休宗純禅師について語っていただきました。
修行時代の一休さん、放浪時代の一休さん、晩年の一休さん、大変人間味に溢れた方のようです。
  その後、心静かに座禅の体験に臨みました。坐禅とは心を調えることです。禅宗は私たちが本来持つ仏心を信じ、それを伝えることを目的とします。心を調えることによって仏心に気付き、それに立ち還ることが坐禅だそうです。警策で背をたたく音のみが響く、静寂の中で禅の心を体感しました。
  ご住職の案内で枯山水の方丈庭園・方丈へ。虎の衝立・一休禅師88歳の像、また酬恩庵と大徳寺の二つを住持する一休さんが乗られた興が、今も一休寺に残されています。これに乗って都への往き来をされていたのだそうです。
  一休寺納豆とお善哉をいただきましたが、あっさりと…大変に美味でした。
  一休寺は秋の楓の紅葉が華やかで有名ではありますが、梅雨時の瑞々しい緑もしっとりと心を落ち着かせる風情がありました。
  ご住職からのご案内として…
  「平成17年より1月最終日曜日を“一休善哉の日”として、その一年間の各人毎の誓いの言葉を奉納してもらっています。その一年間の自分自身の目標を新たにし、その言葉を持って生きて行く力づけにしようとするものです。そしてその後、一椀の善哉がふるまわれます。一人一人が誓った、善き行いの実現を後押しするためにです。
  一休禅師は1月1日生まれで、大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁を御馳走になり、“善哉此汁(よきかなこのしる)”とおっしゃったことから善哉となった、と言われています。
  一休善哉の日は、各人の心に存在するエネルギーに僅かながらも灯りを灯し、21世紀の世界を地球の片隅から、より善き世に方向づけられれば、と始めることになりました。」と意義深いお話をいただきました。
  座禅を体感し、すがすがしい気持ちになれました。もう一度訪れたいお寺となりました。

文/新井律子




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