日   時 2016.6.8(水) 9:20〜15:00
場   所 第1会場 「舞洲工場」
第2会場 「大阪湾フェニックスセンター」
参 加 人 数 10名
協   力 大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 舞洲工場
大阪湾フェニックスセンター 大阪建設事務所
テ ー マ 『生活ゴミの処理に学ぶ暮らし…』



ウィーンの芸術家
F・フンデルトヴァッサー氏がデザイン
「舞洲工場」内部
渡し船で桜島から天保山へ
大阪沖処分場視察
排水処理
記念撮影
6月8日(水)に開催された
第152回セミナーに参加しました。
毎回 セミナーの案内を頂き、
自分の興味のある場合に
参加させていただいております。

文/徳野 倫子 氏

  今回のテーマはゴミ焼却工場と処理場の見学。大阪市舞洲にある焼却工場は建設当初からその奇抜な外観デザインで有名だったので、ぜひ一度見学してみたいと思っていました。間近で見た建物は本当にユニークで、どこかのテーマ・パークかと見間違えそうでした。内部は通常の焼却工場。毎日かなりの量のゴミが搬入され、焼却されているとか…。巨大なゴミピットとその中にうず高く積まれたゴミの量に驚きでした。私たちが何気なく捨てているゴミがたまればたまるものだと。焼却システムはすべて自動化で臭いも出ないし、排ガスはもちろん有害物質を除去して大気中に排出されている。焼却時に発生した蒸気を利用して発電まで行い、工場内の電気をすべてまかなっているそうです。単にゴミを燃やすだけでなく、ゴミから有益な物を創り出すのが最近の焼却工場なのだと感じた次第です。この舞洲工場は建物内部の意匠にも設計者の意図が反映されており、見学していてもほっこりした気分になります。特に子供たちにとっては興味がわく仕掛け(?)もあって楽しめそうです。ゴミを出すのは子供も同じ。より多くの子供たちにこのような施設を見学して、ゴミの現状をよく知ってもらい、少しでもゴミ減量に協力してもらうことが彼らの将来にとっても必要なことだと思います。私自身、担当者の説明を聞きながら感じた事がいくつかあります。分別されずに持ち込まれるゴミが多々あるとのこと。分別には気をつけているが、つい小さな金属類等はそのまま「燃えるゴミ」として袋に入れて排出してしまう。些細なことかもしれないが、現場で処理することを考えると、これぐらいなら…と思う気持ちから変えないといけないと思いました。
  舞洲工場見学の後、大阪沖にある埋め立て処分場へと移動。桜島まで戻り、渡し船で対岸の天保山へ。乗船時間は5分ほどだが、大阪市内でまだこのような渡し船があるとは知らなかった。迂回すればかなりの時間を要するだろう。自転車も乗船可なので、今なお市民の足がわりに利用されているようです。その後、地下鉄を乗り継いで南港まで。南港にある建設事務所で埋め立て処分場の説明を受けた。そして船で大阪沖の現地へと向かった。20分ほど船に揺られると、目の前に広大な埋め立て地が現れた。広さ95ha、周囲を堅固な護岸で構築され、内部は海の一部、日々大量の廃棄物(焼却後の灰、不燃ゴミ、汚泥、産業廃棄物等)が搬入され、その海面を埋め立てていく。当然、埋め立てにより海水の汚染が考えられるが、高度の技術を駆使して、排水処理を行い、周囲の海に放流されているそうです。揚陸岸壁部分は道路が整備され、たえずダンプカーが往来して移送船から廃棄物を運搬している。徐々に埋め立て部分が増えて行き、最終的には95haの埋め立て地が完成するとのこと。まだほんの少ししか埋め立てられていないので、完成までにあと何年かかるのか?と思ったが、翻って考えると、埋め立て完了後は廃棄物の処分場がなくなると言うこと。この埋め立て処分場も平成40年までとのこと。あと12年で処分場がなくなるのです。まだ12年あると思うか、もう12年しかないと考えるか…。担当者はそろそろ後のことを考えないといけないと言っていた。それだけ、我々が排出している廃棄物が膨大であるということ。その広さを目の当たりにすると、12年後には満杯になるとはにわかに考えられないのだが…。国土の狭い日本では海を埋め立てる以外に処分場を造ることは考えられない。また、新たな埋め立て地をどこかの海で造るより仕方がないのだろう。それもすべて我々が出すゴミが原因なのだと思いました。一人一人の出すゴミは少ない。ちょっとぐらい…と思っても、溜まれば溜まるもの。昨今 我々は使い捨ての文化に慣れてしまっている。一つの物を長く使うよりは、新しい物を次から次へと買い替えていく。すると使わなくなったものはゴミとして捨てられる。買い替える度にゴミが増えると思っていいだろう。我が家も最近 いわゆる「断捨離」を始めている。片付ける度に大きなゴミ袋が一つ、二つ…と増えていく。その中には人によってはまだ使える物もある。リサイクル業者に渡すとか、再利用の道を考えればいいのだが、つい楽な道を選び、ゴミとして捨てることを選んでいる。わが市でも数年前からゴミ処理は有料になった。しかも、この4月から処理代も値上がりした。家計のことを考えると、ゴミを減らすにこしたことはないが、身の回りの整理を優先すると、否応なしにゴミは増えていく。ゴミ減量か、「断捨離」か、悩ましい選択です。私が捨てたゴミもいずれこの埋め立て処分場の一角に埋められてしまうのだろう。
  ゴミは人々が生活する限り、切り離せない問題です。将来 科学が進んでゴミ減量化は可能になっても、ゼロにすることは不可能だと思う。やはり一人一人がゴミを作らないようにする というもっとも基本的なことにつきるのではないだろうか。今回 大阪沖の広大な埋め立て処分場を見て、その技術のすごさには敬服すると同時に、改めて我々が日々排出しているゴミについてもっといろいろと考えなければいけない と思いました。ゴミは消費する側の問題だけでなく、物を生産する側にもその責任があると思うのです。新しい物を作れば、古い物は不要になりゴミとして捨てられる。経済活動が活発になればなるほど、ゴミが増えていく。現代社会において、避けられないことなのでしょうが…。
  今一度、自分に言い聞かせました。余計な物は買わず、ゴミをなるべく減らすように と。



E-Mail:ask@kurashikata.gr.jp
フリーダイヤル:0120-11-6584いい 老後やし! FAX:06-6356-7225
Copyright(C) 暮らし方研究会.AllRightsReserved.