日 時 2001.4.22 10:00〜13:00
場 所 薬師寺(奈良県西ノ京)
大講堂〜西塔〜東搭
解散後、東院堂・玄奘三蔵院伽藍などの見学
参加人数 56名
案内人 石川博光氏(池田建設(株)大阪支店 薬師寺工事事務所所長)
写真撮影 高藤正道

 




石川氏の説明風景
文化部会(=生活文化を学ぶ会)行事として、石川博光氏の案内のもと、薬師寺大講堂再建現場特別 見学をしました。大講堂の甍に圧倒され、宮大工の道具である「やりがんな」の使い方を学び、西塔の内部を見学し、1300年前に建てられ繰り返し修復され受け継がれた東搭の先人の知恵を知り、大講堂に使用された千年以上たった台湾檜の年輪にふれることができました。
昔の人々の知恵と技を知り、現在の最新の技術で薬師寺の復興にかける姿に感動した一日でした。

薬師寺
今からおよそ1300年も昔の白鳳時代、天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈り、藤原京にて創建されました。その後平城遷都に伴い、養老2年(718)に現在地に移されました。移転については、伽藍、仏像を全部そのまま移したという説と、寺院の名籍だけを移し、伽藍や仏像は新しく造立したという説があります。前説なら東塔や薬師三尊像などは白鳳時代の作となり、後説では天平初期の作となるため、美術史学界を二分する重大な問題であり、現在も論争が続いています。金堂、講堂などを中心に、東塔と西塔の2つの三重塔を配する構成は独特なもので、薬師寺式伽藍配置と呼ばれています。この華麗な伽藍も数次の火災にあって次々と焼失し、創建当時の姿を残すのは東塔のみです。しかし、昭和51年(1976)金堂が、昭和56年(1981)には西塔が復原造営され、平成9年6月に着工した大講堂が、平成14年3月に完成が予定され、その後も白鳳伽藍の復興を目指して再建が進められています。

薬師寺ホームページ http://www.nanto.com/

やりがんな使用風景
大講堂屋根から見た東搭
大講堂にて記念撮影

E-Mail:ask@kurashikata.gr.jp
フリーダイヤル:0120-11-6584いい 老後やし! FAX:06-6356-7225
Copyright(C) 暮らし方研究会.AllRightsReserved.