OB・OGの住み心地の声

建築20周年を直前にして、暮らし方研究会 OB・OG倶楽部の
「長岡京市 Yさん宅」から2回目のお便りが届きました。
「こゝに住まう」
  平成七年、淡路大震災と時を同じくして建てた我家、丁度上棟式を終えたばかりだったのでもしやと言う不安ですぐ見に行ったが大丈夫、それから十九年が経ちました。
  北欧の旅をして車窓から眺めたベンガラ色の木造りの田舎屋が目にとまり、家を建てるならぜひこんな家をと半年間思案しました。
  自分達の身にあった小振りの田舎屋風で色は弁柄色を新井設計士に希望を伝え「阪急電車のボディ」の色はどうだろうと言われ、それらしき家屋が京都、洛北の郊外にあるということで津島さんに連れて行ってもらった。

  緑一色の里山を背して建つ家は恰好良くまさに私共が望むものでした!

  設計者との度重なる話し合い。こちら側の希望を充分に叶えていただき、次々に提案される業者さん達の下、二時間もかけて作業場に来て下さる大工さん。時には寝袋を持ってきて仕事場に泊まられる塗装屋さん、床下に敷きつめる木炭のチップを運び入れる方達、私共も毎朝仕事前には掃除をして待ちました。全行程が理解出来、作業される皆さんの顔が見える現場は楽しい期間でした。
  さて、この家の住み心地はと言えば実に快適で内・外壁共に板張り、床下に敷き詰められた木炭のせいか清澄さが感じられる空気、尋ねて来られる方は室内の周辺をみるなり「ペンションに来たみたい!」と言われる。確かに暮らしていると、手狭な室内であっても外へ出掛けるのがもったいないと思えるほどくつろげる。


  近年、本屋の店先に幅を効かせている「快適に暮らす部屋の整理・整頓や収納の仕方」をテーマにした本が家庭の主婦にはやっているが私共にとっては不要なものだ。好きなように暮らし続けられたらそれが幸せと言うもの。応接間もなければ、寛ぎの場も、食事をするのもすべて兼用づくめの丸テーブルが中心の居間である。
  そのテーブルには二人の手近に使う必需品がどっさりと乱籠に入ってでーんと巾を効かせている。来客があれば咄嗟に眼前から消え、広く使えるようにしている。この家には「清潔」とか「整然」とした部屋にと言うことは金輪際ありえないかも知れない。  共通趣味の骨董品好きとあってはそここゝに置きっ放し、なんとなく二人のテリトリーがあり色々な雑物をわんさと積み重ねているので便利この上なし。
  夏は南のデッキ側と西日の射す玄関側へテントを張る。少しでも冷しい寝室には筍水煮瓶や保存物を、冬は二重窓と太鼓張りの障子、灯油使用のストーブで暖をとり、収穫したさつまいもをダンボールに収めたものと同居、すべてにおいてひとりよがりの境地である。  エコ生活は貧乏旅行者の私共には当たり前で、このコンパクトで畳が一枚もない家で寝そべりたい時には板間に寝ござを敷く、お茶の稽古には狭いコーナーでそれなりの道具をしつらえて楽しむ。
  台所から出る生ゴミはEM処理で肥料づくりを二十年以上続けている。従ってゴミ出しは小さいナイロン袋のみだ。

  人それぞれ生き方が違って当たり前、自分の納得出来る暮らし方があっていゝだろう。
長岡京市 Yさん
平成26年2月15日




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