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奥野壽一さんから 大阪河内材について説明 |
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工場見学 |
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間伐体験 |
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記念撮影 |
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岩崎久子さんから家具説明 |
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今回は、大阪府の南東端、和歌山県と奈良県に境を接する河内長野市の大阪府森林組合を訪れ、森林体験ツアーを行いました。約880万人が暮らす大都市大阪には約56,000ヘクタールの森林があると言われています。
同組合は、大阪府内の森林を守り育てるために設立されましたが、森林リサイクル事業、森林土木事業、販売・加工事業、緑化事業、指定管理事業、建設事業等の事業を通じて様々なサービスを提供する一方、森林を身近に感じてもらうことも大きな役割としています。
例えば、ウッドデッキやスノコなどの木材製品、木材チップを燃料としたペレットストーブなど、リサイクルやエコをテーマにした身近な製品も提供しています。
午前中、林業家でもある奥野壽一さんから大阪の林業や大阪河内材について説明を伺いました。大阪河内材(主に杉・檜材)は、吉野材と同じく年輪が細かく、材木の割れを防ぐため葉枯らしのまま3〜6ヶ月置く自然乾燥を行っているそうです。
工場見学では、丸太から材木に加工される様子を皆さん興味深く観察されていました。
午後から車に分乗して森の中へ。現地で、小径木の間伐体験を行いました。ヘルメットをつけ、腰にのこぎりと、初めての体験を楽しみました。次いで、90年生の杉の伐採を見学しました。
昨今は、自然保護や自然環境との共生、エコでスローな生活が強く叫ばれています。私たちも、森林を守り育てることの意義を学び、手入れや維持の必要性を知り、我が国が誇る木材文化の真髄に思いを馳せる良い機会を得ました。
セミナー終了後、有志で木工作家の岩崎久子さんの工房を訪れました。素材選びから、デザイン、制作、仕上げまでの家具づくりのお話を伺いました。使うところで異なる小さな「かんな」に皆さん興味津々でした。
森林の自然環境の中とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。奥野さん、森林ボランティア「トモロス」の皆さんには御協力していただき本当にありがとうございました。
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文/新井律子
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