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館長の丸山氏より 濱口梧陵氏の功績について |
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稲村の火について |
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津波シミュレーション |
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今回は和歌山県の中心に位置し、紀州みかんで有名な有田郡の最南端、「稲むらの火」で有名な広川町「濱口梧陵記念館・津波防災教育センター」を訪れました。
当日は、天気が良く日差も心地良く、周辺は休日と言うのに静かで、時間もゆったりと流れ、日頃の生活を忘れた心地良い一日が過ごせました。
「濱口梧陵記念館・津波防災教育センター」では、館長の丸山氏より濱口梧陵氏の功績を説明いただきました。安政の南海地震による大津波の際、村人に逃げる道が解かるように稲束に火を放ったことは有名な話ですが、その後も途方に暮れている村人達のために、自身の財産を投げ打って、食料・衣服・住居などとして提供する一方、仕事として防災堤防を築くなど…村民のために尽くした、人間味溢れる素晴らしい方だと理解できました。
また、津波防災教育センターの津波シミュレーションでは、津波の伝わり方を実際に見学でき、大きな分厚い壁がぶつかってくるようで迫力がありました。加えて、子供達がゲーム形式で防災について学べるコーナーもあり、防災意識が薄くなっている昨今、大変勉強になる施設でした。
見学後ワンちゃんと子供達を先頭に、広川堤防を通り耐久社までの道すがら、季節の変わり目を実感しながら、満ち足りた気持ちの散策を楽しみました。
本当に150年も前に築かれた堤防なのか…と思うほどに、立派で手入れが行き届いており、小さな町でしたが町全体の防災意識の高さを強く感じました。
今回の見学を通じて防災意識レベルの低さを痛感した次第で、今後は家族の避難場所など、防災について家族全員で取り組んで行こうと決意を新たにしました。 |
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文/中澤弘一
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