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セミナー風景 |
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高橋亜須未さんよりポールヘニングセン、デザインのテーブルランプでの「シェードによる灯りの変化」について |
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辻利門さんからアドバイス |
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(株)藤屋ショールーム |
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今回は文化生活に欠かせない「灯り」について学ぶセミナーです。
会場は大正13年に建てられたレトロな雰囲気に溢れた明治屋ビル5階にある(株)藤屋 大阪ショールームに於いて開催されました。イタリア ユーロモービル社の家具・キッチンに囲まれた素敵な会場で始まりました。
講師はデンマーク照明文化の雄、ルイスポールセンの本物の価値を提供しているタルジェッティポールセン ジャパンの高橋亜須未 氏にお願いして灯りの勉強会です。
「光は部屋の雰囲気や気分を大きく左右する要素を持っています。灯りの特性を一緒に勉強していきましょう。まずは眩しさ、グレアについてですが、直接目に飛び込んでくる直接光の眩しさに対する配慮が大切なことを説明します。」部屋を暗くした中、クリア電球に点灯してまずは光の強さ眩しさを参加者が体験しました。 「眩しい光が目を刺激して快適な光ではないと思いますが、テーブルの上の照度は90ルクスで明るいとはいえません。光の多くが四方八方に飛び出してしまっているんです。ここでポールセン照明器具に使われているデザインのガラス製乳白色の笠(シェード)を組んでみます。明るさの変化に注目してください!」
参加者の目が注がれます。 乳白色のガラスの笠が組まれた瞬間、テーブルの上が優しく強く明るくなり、目に飛び込む眩しさがない心の落ち着く空間に!
「眩しさは無くなるのは当たり前だと分かるでしょうが、テーブル上の明るさを見てください。照度計で測ってみま
しょう。」 また、注目! 「400ルクスになっていますね。笠が無いときの4倍になっています。これは四方八方に飛び出していた光を笠が反射してテーブル上に有効な光にしているんですね。」 はーい、みんな納得です。
続いてダウンライトのメリットと使い方の注意、間接照明の効用、人の表情など柔らかい対象を照らすためには柔らかな光の有効性、奥行き感を出すためのアンビエントライトの他に手元照明と対角線奥の別光源によるリズム感ある照明効果などインテリア照明に欠かせない楽しいお話をしていただきました。
照明界で活躍されている同じくダルジェッティ ポールセン ジャパンの辻利門氏からも「食事や食卓のシーンでペンダント照明を工夫して明かりを楽しんで遊んでください。」とアドバイスをいただき、参加者はポールセン照明の世界に。
最後に今回お世話になった(株)藤屋ショールームのEuromobil社製のシステムキッチンを見学して夢を膨らませてセミナーを終えました。
皆様、ありがとうございました。
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文/高藤正道
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