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代表取締役社長「花尻忠夫」さん |
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「金田計示」さん |
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「ウッド住まいる館」 |
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木工作体験 |
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11月 5日(土)、大阪木材相互市場の「ウッド住まいる館」において、「木材の真髄にせまる!」と言うテーマのセミナーが開催されました。
会場である大阪木材相互市場は、大正13年に設立され、以来、戦前戦中の激動期を通じて、関西における木材流通の中心としての役割を担ってきました。
そこで今回のセミナーでは、住まいとは切っても切れない関係にある、木材の基礎知識を是非とも深めていただきたく思い、同社の協力を仰ぎました。
まず、代表取締役社長 花尻忠夫さんから、ご挨拶をいただきました。
大阪木材相互市場の仕組み、そして自然との共生課題、貴重な自然を守るために果たすべき役割など、お話をいただきました。
また、今回の案内人金田さんからも
「日本の国土の3分の2は森林です。世界有数の森林国でありながら、木材の輸入自由化により林業は衰退しています。間伐をし健全な木を育て、森林を強くしていかなければ、今回のような大雨による山地災害が起こりやすくなります」と解りやすく説明していただきました。
その後、金田さんと一緒に木材の現物と照合しながら、木材の種類、入荷ルート、用途の説明を受けました。
檜・杉・赤松・ホワイトウッド・米松など、様々な用途に使用される材がここには集結し並べられています。
次に、間伐材を利用した耐震補強「壁柱」について社団法人大阪木材連合会 橋本真一さんからDVDを見ながらの説明を受けました。
「壁柱」は現在、大阪府木材連合会と京都大学防災研究所とが特許を出願中で、東日本大震災の事例もあり、今回のセミナーのメインテーマでもあります。老朽化住宅では一部屋でも施工可能で、間伐材の耐震壁はしなやかに揺れを吸収し命を守ります。阪神・淡路大震災を超える揺れでも倒壊しないと言う耐震実験の様子が映像で映し出され、皆さん緊張感を持って興味深くご覧になっておられました。
「ウッド住まいる館」にある実物サンプルを見ながら、「新築でも使えますか?」など、色々な質問が飛び交っていました。
最後に、実際に木に触れていただくために木工作を体験しました。皆で実物を見比べながら金槌を持ち「スライド式本立て」にチャレンジです!
悪戦苦闘の作品はお土産としていただいて帰りました。
有意義なお話を伺い、また様々な木材に触れ「成長した森林を活かす努力を私たちはしなければならない!」と強く感じました。
また、住まいを快適で長持ちさせるためには、如何なる材料であっても手入れは欠かせないことも知りました。経年変化による改築や改造も必要となります。ましてや、今回の大震災の事例からも防災意識の向上や対応が求められています。特に暮らしの基盤である住まいの耐震対策は不可欠ではないでしょうか?
最後に、研究会では会員の皆さまのリフォームの相談窓口として、リフォームプロネットワークを組織しています。研究会のホームページとリフォームされた方々のブログを参考にしていただき、気軽に相談されることをお勧めします。
http://blog.goo.ne.jp/reform-pronet (リフォームプロネットワーク)
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文/新井律子
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