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山崎ウイスキー館2階 |
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仕込・発酵工程 |
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蒸溜工程 |
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貯蔵庫 |
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「ホワイトオーク樽原酒」と
「ワイン樽原酒」 |
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テイスティング |
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創業者 鳥井信治郎と
2代目社長の佐治敬三の前で |
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大山崎町歴史資料館 |
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離宮八幡宮 |
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大山崎山荘美術館 |
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今回は、京都の南西部は天王山の麓、桂川・宇治川・木津川の三川合流の地、山崎で育まれるウィスキーの蒸溜所を訪ねました。山崎は水源を涵養する緑豊かな森林と良質な地下水に恵まれ、「離宮の水」として万葉集にも詠まれています。茶人の千利休もここの水を親しく嗜んだそうです。勿論、日本名水100選にも登場しています。サントリーの山崎蒸溜所は日本初のモルトウィスキーを蒸溜した工場としてつとに有名で、日本人独特の緻密で繊細なウィスキー作りが世界的にも人気を博していることは言うまでもありません。
JR山崎駅前に集合し徒歩でサントリー山崎工場に向かいました。見学時間は約80分。まず、山崎ウイスキー館の2階で、スタッフの方から、山崎の名水や自然環境などに加えてミニチュア模型を使ってモルトウイスキーの製造工程を紹介していただきました。中庭を通り、ウィスキーづくりの現場に向かいます。
まずは仕込・発酵工程です。室内に入ると麦の香ばしく甘い香りとともに、熱気を感じました。続いて蒸溜工程へ、左右に並ぶ蒸溜釜は大きさや形状が異なり、その形状により多彩なモルト原酒がつくられます。最後は貯蔵工程。静寂に包まれた貯蔵庫にずらりと並ぶ樽の迫力とウイスキーの香りに、圧倒されました。神秘的な雰囲気です。貯蔵庫では、長い時間をかけて樽の中のウイスキー原酒が熟成していく様子や、サントリーで使用している様々な種類の樽のご紹介があり、原酒の個性は、樽の大きさ、形状、材質のみならず貯蔵される環境などによっても分かれ、一つ一つ長い時間をかけて大事に育てられていることに感動さえ覚えました。
最後はテイスティング。シングルモルトウイスキー「山崎」の味わいをつくり出す多彩な原酒の中から「ホワイトオーク樽原酒」と「ワイン樽原酒」の2種類が用意されていました。製造工程の見学を思い返しながら、多彩なモルト原酒から生みだされるシングルモルトウイスキー「山崎」の香りや味わいを堪能します。お酒が弱い私でもハイボールは美味しくて飲み過ぎてしまいました。
次に、午後の部は山崎駅前に再集合し、妙喜庵(外観のみ)を見学後、大山崎町歴史資料館(国宝の茶室「待庵」の実物大を復元)を見学しました。案内の方の解りやすい説明があり少し賢くなった気分です。続いて離宮八幡宮を見学しセミナーを無事に終えました。
自由参加で安藤忠雄設計の建物にモネの睡蓮画を集めた大山崎山荘美術館を見学し、睡蓮画と同じ風景にうっとり…充実した一日を終えた次第です。
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文/新井律子
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