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外観 |
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施主さん(左) |
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宏聞建設工業・中澤社長 |
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奥様 |
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セミナー風景 |
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記念撮影 |
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冬の青空に三角形の赤い大屋根が映える新築建物見学会でした。
施主ご夫妻は、暮らし方研究会が開催する無料初期相談を受けられ、研究会が強く推奨する「終の棲家」の住宅プランを大変気に入られました。この住宅プランは、父と子の親子二代に渡り米国の著名な建築家W.M.ヴォーリズ氏の薫陶を受けた、ご子息の吉村康雄さんのご自宅と暮らし向きがモデルになっています。
施主は終の棲家の理念である「素朴で謙虚な暮らし…」に強く共鳴され、プラン通りの住まいを建築する運びとなりました。プランによる、平屋ベースの二階建、シンプルな間取り、内部の構造現し(内部に化粧を施さない)、杉材の質感と香りなどが、特に気に入られたようです。
会場では研究会の代表理事から、会が2004年に出版した、老建築家(吉村康雄さん)とカメラマンの対話集「今、本質のライフスタイルを求めて-やさしさを生る・・・」という本が紹介されました。文中の老建築家とカメラマンの「出逢い」の章を施主であるご主人が…、カメラマンに贈る「追悼詩」を建物施工の工務店の社長が…朗読されました。今や共に鬼籍に入られましたが、「終の棲家」への想いとご縁が新築建物として新しく生まれ、永らく研究会にご尽力いただいたお二人の熱い情熱が昇華した瞬間を垣間見た思いでした…。
その後、私からパワーポイントで画像を見ながら、建物完成までの経緯、建物の特徴と仕様、などを説明させていただきました。ご家族は、小学校教員の36歳のご主人、支援学校教員の37歳の奥様、3歳の男子、1歳半の女子の4人です。身長188センチと長身でギターがご趣味のご主人、小柄で料理好きのかわいい奥様、共に子供が健やかにのびのびと暮らせることは勿論、次の代でも自信を持って暮らし継げる家を…とのご希望でした。
大柄のご主人からは浴室とトイレは広く、天井は高く、土間のある広い玄関、たっぷりな収納スペース、特に子供たちに故郷感を抱かせる木の家を…とのご要望をいただきました。奥様からは小さな素朴な家で、ちゃぶ台で家族が仲良く明るく暮らせる家を…とのご要望がありました。
さて肝心の土地選びには一年間を費やし、島本町東大寺で40坪の土地が見つかりました。西と北が道路に面する角地で、南側には既に古い住宅が建っており、南からの光を如何に取り込むかが課題でした。西日対策には深い庇を設け、夏にはすだれをかける予定です。西側の縁側はご近所のお友達を迎える玄関となり、ご家族の日向ぼっこや夕涼みの場ともなります。
現場監督さんからは施工で難しかったポイント、奥様からは「家づくりは家族づくり」であることを説明いただきました。ご参加いただいた皆様からも色々なご意見をいただきました。有意義な見学会へのご参加をありがとうございました。
これから如何様な暮らしをされるのか? 大いに楽しみな建物となりました。
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文/新井律子
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