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今回は文化の日(11月3日)に先駆けて宝塚大劇場を訪ね多くの夢と名優を育んだ宝塚歌劇を鑑賞しました。
宝塚歌劇は阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道の創始者 小林一三氏が1913年(大正2年)に宝塚唱歌隊を結成、その年の12月には宝塚少女歌劇養成会を結成。1919年(大正8年)には私立学校として宝塚音楽歌劇学校を設立し、宝塚少女歌劇養成会を新たに宝塚少女歌劇団として発足。1924年(大正13年)には宝塚大劇場が完成し現在に至っています。未婚の女性のみで結成されているのも宝塚歌劇の特徴であります。
私には初めての宝塚歌劇の観劇です。傘をさしながら「花のみち」を期待に胸を膨らませながら宝塚大劇場へと向かいました。
チケット売り場は当日券のために行列ができており、ホールもたくさんの人々で溢れておりました。
第一部
星組公演ミュージカル「ベルリン、わが愛」
サイレント映画からトーキーへと変わる頃(1920年代~1930年代)、ハリウッドと並ぶ映画の都として並び栄えたドイツ・ベルリンにナチスの影が忍び寄る背景で、ミュージカル映画こそ大衆が求めるものとして映画を愛し成功させた人達がいました。激動期のベルリンを舞台に映画を愛した人間たちの姿を、運命的なラブロマンスを織り交ぜながらドラマティックに描き出したミュージカルでした。
第二部
タカラヅカレビュー90周年「Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)」
90周年を迎えたタカラヅカレビューの伝統を紡ぐレビュー作品で、世界巡りの形式で展開されるバラエティに富んだ場面に、紅ゆずるを中心とした星組のメンバーの魅力満載の豪華絢爛のレビューでした。
私の96歳の母が女学校時代に友達と訪れた「宝塚歌劇」、それから人気は衰えずにますますたくさんの女性たちを魅了し続けています。公演を見てエンターテインメントのプロの心意気を肌で実感した次第です。
華やかな歌劇の文化を大いに愉しみ、余韻に浸りながら家路をたどったのであります。
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文/新井律子
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