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大西家住宅主屋模型 |
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設計者から大西家資料館建物について |
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京都美術工芸大学・井上先生から
大西家住宅主屋について
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施主家族から一言 |
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大西家資料館の建築に際して…
本日、大西家資料館のセミナーに参加し、完成した大西家資料館を改めて見つめ直していると、様々な想いが胸をよぎってまいりました。
まずは、1年と7ヶ月前に初めて大西家を訪れた時のことです。 明治時代に建てられたという屋敷は、木造建築を手掛ける私にとっては、まるで偉大なる教科書のようで、屋内に入って暫くはずっと見て回っていたことを思い出されます。 現在の当主である大西孝之介様、雄之介様にお話しを伺い、幕末から大正へと時代が移り変わるなかで、ご家族や周辺の人々の暮らし・歴史をずっと見守ってきた屋敷、それを代々守ってきたご先祖様や現在の大西様とご親族の想い、それらを全て受け止めて工事をするということは並大抵ではなく、大変な責務であると自覚すると同時に、非常に遣り甲斐のあるワクワクした気持ちを憶えた次第です。
後日、再利用出来そうな構造材にマーキングを施し、記録し、図面に反映させ、やがて解体が始まりました。 手解体により丁寧に外されたトラック4台分の構造材達が弊社の倉庫に運び込まれ、それらを広げて洗いを掛けたところ、残念ながら腐食が進んでいたり、暴れや割れの激しい物も多くみられ、実際に再利用が可能かどうか何度も慎重に吟味しました。 その後、同加工場にて大工による墨付け・手刻みが始まり、搬入から8ケ月後、無事に上棟しました。 上棟後も当然ながら新築のようにはなかなか進めず、納まりに手間取った場面もありました。 私達の至らぬ点も多々あったことかと思いますが、6ヶ月間の工期を経て本日無事完成を迎えることが出来ました。
今日、改めてこの大西家資料館を訪れて旧大西家の面影や雰囲気がしっかりと伝わる建物に出来上がったと感じております。 そして今回の建築に大きく携わることが出来たという現実を大変誇りに思っております。
私の残りの人生で末永くこの大西家資料館とお付き合いさせていただくことが出来れば、この上ない幸せだと思います。
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株式会社 野原工務店
代表取締役 渡邉孝一
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