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「リ・ライフ」セミナーのご報告
      日時 令和5年9月9日(土)午後1時00分〜
  午後5時30分頃まで
場所 「世界遺産比叡山延暦寺」
参加人数 13名
テーマ 『日本仏教の聖地、比叡山延暦寺を辿る…』



ボランティアガイド田村さんからの説明

【東塔】根本中堂

根本中堂・修学ステージ

【横川】横川中堂

【横川】元三大師堂

【西塔】釈迦堂
 今回は、ボランティアガイドさんの案内で世界遺産比叡山延暦寺を巡りました。「延暦寺バスセンター」に集合。案内人の田村さんが笑顔で迎えてくれました。
比叡山延暦寺とは、延暦7 年(788 年)に最澄が開創した、1,200 年以上の歴史を持つ天台宗の総本山です。国宝的人材育成の学問と修行の道場として、法然・親鸞など日本仏教各宗各派の名僧を多数輩出。日本仏教の母山と呼ばれています。さらにその歴史と伝統が高い評価を受け、1994年古都京都の文化財の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。延暦寺の境内は3 つの地域に分かれており、東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)と区分されています。
まずは東塔・根本中堂へ向かいます。東塔にある根本中堂は、延暦寺最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂にあたります。建物は国宝に、廻廊は国重要文化財に指定されています。今回、国宝の根本中堂ならびに重要文化財の廻廊の改修作業中の様子も見ることができました。入ってすぐの内陣までの廻廊の柱は、塗装を剥がした本来の木の色で、これから塗装されるとの事でした。1,200 年灯し続ける灯明「不滅の法灯」のある内陣は厳かな雰囲気でした。最澄が一乗止観院を建てた際、仏法がいつまでも守り伝えられることを願って灯した法灯です。おまいり後、修学ステージから屋根の高さまで登っての見学、今だけの本来見ることができない建物の様子を見ることができました。平成二十八年度から約十年をかけ大改修しています。
シャトルバスに乗り、横川へ。横川の本堂あたり、非常に美しい景観を見せてくれるのが横川中堂です。舞台造りで全体的に見て船が浮かんでいる様に見える、特徴的な外観をしています。おみくじ・魔除けの角大師で有名な元三慈恵大師良源を祀っている四季講堂(元三大師堂)をおまいりしました。
西塔へ。第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれました。本堂は釈迦堂(転法輪堂)です。4時の閉堂ぎりぎり間に合いました。皆さんで記念撮影して今回のセミナーを終えました。
ガイドさんの丁寧な説明、市街地より5度~6度低い気温、快適に効率よく巡ることができました。ありがとうございました。お疲れ様でした。
これからの改修工事の進んだ様子にも関心があり、またゆっくりと訪れてみたいです。
文/新井律子




  行きは、滋賀方面から日本一の長さを誇る坂本ケーブルで比叡山に登りました。二つのトンネルをくぐり、眼下に望む琵琶湖の景色が、より一層わくわくを掻き立てました。

何の前知識も持たず参加した今回のセミナーでしたが、博識でおしゃべりが上手なガイドさんが、ユーモアを交えながら案内してくださり、心に残る場面が多くありました。

現在改修真っ只中の国宝根本中堂では、屋根を上から見るという改修中だからこその体験をする事が出来ました。屋根の改修作業では、長野県から運ばれた七万枚の椹の板を一枚ずつ張っていく、銅板を間に挟む防腐の知恵、知り得るのはほんの一部ですが、丁寧な作業に、何百年も受け継がれる建物や当時建築に携わられた方への敬意を感じました。

特に印象に残ったのは西塔エリア。
にない堂や今回は回りませんでしたが浄土院など、昔の話ではなく今現在も僧侶の方が修行をされているすぐ側を訪れる事が出来ます。気配すら感じませんでしたが、今まで見た完成された表側のお寺ではなく、様々な人の覚悟や裏側を感じる事が出来ました。

比叡山そのものが延暦寺であり、囲われたお寺ではなく、外部の人間を締め出さず、全てを受け入れてくれる温かさがあります。
最澄さんの「一隅を照らす、これ即ち国宝なり」という教え。
皆一同である必要はなく、個性を尊重する教えは、子育て中の私の心に沁み入りました。

とは言いつつ、帰りの叡山ケーブル、京阪電車に乗る頃には、携帯アプリで効率的な乗り換えを検索する、効率重視の現代人にすっかり戻っていましたが、、、

今回も貴重な経験をありがとうございました。
企画、準備にご注力いただきました津島さん、新井さんに感謝申し上げます。

阪南市在住 重走朝子氏 40歳代


 


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