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「リ・ライフ」セミナーのご報告
      日時 令和6年6月1日(土)午後1時00分~
  午後5時00分頃まで
場所 明石市立天文科学館、村上・内田邸
参加人数 14名
テーマ 『家族で、家づくりの醍醐味を…』



明石市立天文科学館

プラネタリウム

村上・内田邸

居間と茶の間での建物説明

おふたりからのお話し

建物見学

 

記念撮影
 今回は明石市立天文科学館と、27年前に完成した村上・内田邸を訪れました。
 明石市立天文科学館は、東経135度日本標準時子午線上に1960年(昭和35)年に建てられた「時と宇宙の博物館」です。まずは、いちばんの目玉であるプラネタリウム投影がある2階に向かいました。日本最古の現役プラネタリウムでは、約9,000個の恒星と太陽、月、5つの惑星、天の川、彗星、変光星、人工衛星などが投影され、解説者の生解説で宙を見上げて星座の星たちに想いを寄せ、ロマンチックな時間を過ごすことができました。また、展望室フロアへ行くと、地上40mほどの高さから360度の大パノラマが広がっていて、世界最長級の吊り橋「明石海峡大橋」や六甲山からなる山並み、明石の街並みなどを眺めることができました。下の展示室では、明石と子午線の関係を知る資料のほか、宇宙や時間を題材に、各テーマに分けた展示が行われており、時間が足りず、「またぜひ来たい!」と思いました。
 その後、天文科学館から子午線上を北上した閑静な住宅地にある村上・内田邸を訪問しました。ご夫妻とのお付き合いの始まりは、28年前になります。「納得できる家づくりを!」 と暮らし方研究会を訪ねてこられたところから始まり、地下1階・地上2階建てのコンクリート打ち放しの家が完成しました。道路との段差を利用して、建物を低層に抑え、地下1階には書斎や書庫、1階には玄関・和室・リビング・茶の間・水回り、2階には寝室があります。
 コンクリート打ち放しの壁の吹き抜けのあるリビングで建物の説明をさせていただきました。2つの長方形が交差する円形の茶の間のあるプランは、村上さんからの提案によるものです。私と工務店さんにとっては、初めての打ち放しコンクリートの家への挑戦で、思い出と思いの詰まった建物です。完成までの家づくりのお話し、そして完成直後の第29回セミナー当時のお話などをさせていただきました。
 明石の美味しい和菓子とお茶をいただいて、おふたりには、完成後今日までの暮らしについてのお話を伺いました。地下室のあるコンクリート打ち放しの家での寒さ・暑さ・湿気対策と体験談を、参加の皆さんも熱心に聞かれていました。
その後、建物内部と外部のお庭などをご案内いただきました。珍しい樹木がたくさんあって、内田さんは「壁の近くのこの木は何ですか?」「ニッキです」と皆さんの質問攻めにあっていました。
 村上様、内田様、27年目の建物見学とお話し、快諾いただきありがとうございました。これからも暮らし方研究会のセミナーに参加いただき、暮らし方研究会を見守っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
文/新井律子




 快晴に恵まれたセミナー当日、午前10時、明石駅に到着しました。
セミナーは天文科学館受付前に1時00分集合なのですが、 5月25日に三田村邦彦の「おとな旅あるき旅」で明石のTV放送があり「魚の棚町商店街の人気グルメが気になり、午前中にその商店街を散策し、名物の明石焼きを食べ、午後に天文台へ行こうと計画を立て決行しました。
昼食を堪能した後、山陽電車の明石駅から人丸駅へ移動し、天文科学館へ向かいました。 セミナーへの参加は2016年のサントリー山崎工場見学以来で8年ぶりです。
天文科学館の受付前では懐かしい新井先生、津島さんの笑顔に迎えられました。
東経135度日本標準時子午線の真上に建つ明石市立天文科学館は1960年6月10日に開館。1995年の阪神淡路大震災で唯一被害をまぬがれ、現在活躍しているものの中で最も古いプラネタリウムであるという事は事前の予備知識で知っていましたが、本物を見るのは初めてで、緻密な構造に感動しました。
プラネタリウムの部屋に入り座席に腰を下ろして部屋が薄暗くなると同時に星空に見入っていました。落ち着いた癒し系の声で眠気を誘う説明員の解説を聞きながら星空を追っていたのですが、ついつい寝てしまい、気が付けば説明が終わっていました。
その後、星や宇宙に関するたくさんの展示物を見て回りました。
そして、明石市街や淡路島・六甲山系を見渡せる展望室が13階と14階にあることを知り登ってみました。360度の大パノラマの景色が見渡せる素敵なエリアで、訪れた日は晴れて見通しが良く淡路島、六甲山系の山、西神ニュータウンまでくっきりと見えました。
天文台の前で記念撮影の後、坂道を歩いていくとコンクリート壁と大きな木が印象的な村上・内田邸に到着しました。
村上・内田邸は地下1階・地上2階建てのコンクリート打ち放しで、吹き抜けのリビング、円形の茶の間が印象的でした。
庭には柿、サクランボ、プラム等々の果樹が植えられており、四季を通じてもぎたての果物がいただけるとの事でした。2階のベランダには、採光を考慮できる移動可能な手作りのプランターにきゅうり,なす等の野菜を栽培され、自ら育てた旬の無農薬野菜を収穫。スーパーの野菜とは一味違う野菜作りを楽しんでおられました。
ただ、農薬を使わないので虫や鳥とのバトルを繰り広げているそうです。
施主が築27年の間にライフスタイルの変化に対して居間やリビング、キッチンの使い方、果樹やベランダ菜園等々、住み方を工夫された様子を知ることができ有意義な1日となりました。
寝屋川市在住 安保武雄氏 60歳代


 記念すべき190 回目のセミナーで私たちは明石天文科学館と、暮らし方研究会が建築プロデユースした村上・内田邸を訪れた。私は文系の大学生である。もちろんのこと建築分野には明るくない。しかし、そんな私でも今回のセミナーは学びになることが多かったといえるだろう。まず当日、明石天文科学館にてプラネタリウムの鑑賞を行った。明石に日本の標準時子午線が通っていることは学校で習った通り理解している。天文科学館と謳っているだけにプラネタリウムのみならず、天文に関する歴史や星座の種類が学べたり、展望台から望遠鏡を望めたりと多岐にわたり多くのギミックが施されていた。明石天文科学館のプラネタリウムで使用されている機械は日本で最も古いという。国内最古のプラネタリウム、歳月にすると99 年目にあたるこのプラネタリウムだが、喧騒の中でしか見ることのない星々が、まるで広大な荒野の中でただ一人、宇宙の果てを見つめるかのような感覚に陥らせてくれた。ぜひ一度足を運んでこの感動体験を味わってほしい。

そして、その感動を胸に明石の天文科学館から近くの、打ちっぱなしのコンクリートがまぶしい民家へと足を運んだ。その村上・内田夫妻の立派な地上 2 階、地下 1 階建ての打ちっぱなしの家は 28 年前に、家主の「納得できる家づくりを」の理念のもと暮らし方研究会を訪れ、完成したという。この家は単なる住まいを超えて、まるで芸術作品のような存在感を放っていた。普通の住宅では見られないような、円形の茶の間が調和する自由で自在な庭園、吹き抜けを活かした空間配置、そして心地よさを与える木材で仕上げた床と天井が特徴だ。特に家主の緻密な計画が凝縮された細部のデザインは、その土地の状態や環境に対する深い理解と共に誕生したといえるだろう。私は建築の知識が全くないが、その家は私にも強烈な印象を残した。その美しさと機能性が見事に融合した姿は、ただの住居という枠を超え、生活を豊かに彩る芸術の一部と感じられた。この家が持つ魅力は、単に建物そのものにとどまらず、そこでの暮らし方や住むお二人の豊かな時間をも紡いでいるように思えた。今回のセミナーに参加して私の知らない建築の分野に関して学びが多く得られた。機会があれば、私のように建築素人の方も絶対に参加するべきだと強く推奨したい。

茨木市在住 北村航介氏 20歳代

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