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文化部会(=生活文化を学ぶ会)行事として、古代文化の香りとロマンが漂う明日香路を巡りました。 天気予報は雨にもかかわらず、気温32度の晴天。雨傘を片手に飛鳥駅〜猿石〜鬼の俎・鬼の雪隠〜亀石〜川原寺跡〜橘寺〜石舞台古墳(昼食)〜伝飛鳥板蓋宮跡〜酒船石〜亀型石造物〜飛鳥寺まで、ボランティアガイドの木村さんの懇切な説明を受けながら巡りました。 明日香村は1400年前の飛鳥時代の政治・文化の中心地であり都でもあります。近年、遺跡の発掘調査が継続的に実施され、次々と新しい発見がなされています。 まず、最初は猿石ですが猿にされたり、『今昔物語』では「石の鬼ども」と呼ばれたり、奇妙な石の群達との出逢いです。少し歩けば、今度は民話の世界。鬼の俎・鬼の雪隠はさすがに豪快さを感じました。さらに田んぼのあぜ道をテクテク行くと愛らしい姿の亀石のお出迎えです。橘寺を見学して川原寺跡へ。橘寺の道を挟んで向かい側にあり、基壇と柱の跡が復元されています。 石舞台広場で昼食の「聖徳弁当」を食べほっと一息。石舞台の石室は39個もの巨石を積み上げたもので、飛鳥時代の豪族・蘇我馬子の墓と言われています。木村さんからどのようにして積み上げられたかを図で説明していただき納得。 石舞台の名前は狐が美女に化けて、この石の上で舞いを見せたことから名付けられたと言う説もあるそうです。 次に、大化の改新の舞台となった伝飛鳥板蓋宮跡。ここには宮殿と見られる遺構が重なっていて、上の層が「飛鳥浄御原宮」、下層を「飛鳥板蓋宮」と言われているそうです。 現在、復元されている井戸の跡は上の層のものです。蘇我入鹿暗殺のクーデターが行なわれたのは、そのまた下、地中深くに眠っているのかもしれません。 続いて、長い階段を昇り酒船石へ。長さ5m、幅2mの花崗岩に大小数個の丸い窪みとそれを繋ぐ細い溝の掘られた石です。この石も明日香村を代表する謎の一つです。 亀型石造物をみながら最後の飛鳥寺で現存する仏像の中では最も古い飛鳥大仏に出会い、解散。 汗だくの5時間でしたが「4歳の女の子には負けないぞ!」などと楽しく語らいながら、ユッタリとした時が流れる散策を楽しみました。古代文化の栄華の跡、謎の多い石造物の数々を巡り古代の人々と文化の香りを共有できた思いです。
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