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改修・再生・還元の会の行事として…
「古の住処に想いを馳せつつ…」をテーマに築21年の住宅の改修見学会と併せて、天保5年(1834)に建築され現在居住されているS家住宅の見学会が行われました。
ご家族は、ご両親と30代の娘さんで、現在の住居を解体後転売するために、伯母の家を改修し移り住むことになりました。隣接する移転先の伯母の家はハウスドクターの無料耐震診断を受けたのち、担当の建築士が設計に着手しました。改修箇所は居間部分の増設や洗面・トイレ・台所・居間・寝室・外壁塗装等です。施主の一番のご希望は古墳を望む居間の増築でした。
参加者には、古墳を眺めながら羽曳野市の古市古墳群、我国最初の国道「竹内街道」等の説明をお聞き願ったのち、改修の際の耐震診断の必要性について解説をさせていただきました。
また、耐震診断を実施したハウスドクターの前田氏からも診断結果の説明とビデオの放映が…。工事を担当した千福建設の千福専務からは耐震上、施工時に気を配った箇所についての説明が加えられました。
その後、現在の住居である171年の歴史をもつ商家の見学。かつての泥棒対策である、板の敷かれた土間を足音を立てながら入ると、黒光りをした格子戸・梁・天井材等に職人の息づかいが感じられました。歴史の生き証人として残されるべき建物が消えていくことは誠に残念ではありますが…それだけに鮮明に記憶に焼き付けておきたいと思いました。
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文/新井律子
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千福建設の 千福専務 |
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ハウスドクターの 前田さん |
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こちらに移り住む Sさん |
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