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△甲子園会館入口で説明を受ける |
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△シェル型シャンデリアが目を引く1階ロビー |
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△正面玄関南側で記念撮影 |
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△正面玄関を北側から臨む |
「生活文化を学ぶ会」の行事として甲子園会館を見学しました。
正門から入り、まず北側から見た左右対称の建物のフォルムのすばらしさに目を奪われました。武庫川学院の職員から建物の特徴・歴史などの詳しい説明を受け「ワクワク」しながら建物内部へ。
甲子園会館は、東の帝国ホテル、西の甲子園ホテルと謳われた時期があり、フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤 新の設計による現代に残る数少ないライト式の名建築です。
1930年に帝国ホテルのマネージャーでホテル界の第一人者と言われた林 愛作の理想により設計が進められ甲子園ホテルとして竣工しました。
当時は、阪神間における高級社交場として大いに賑わいを見せました。
その後、海軍の病棟、米軍の将校宿舎を経て、国に接収された後、1965年に武庫川学院が譲り受け教育施設として再生されたそうです。
中央に玄関・フロント・メインロビーを配し、左右に食堂と宴会場を大きく張り出し、その両翼の上に独立性を保ちながら集約させた客室群を階段状に配した基本形状は今も変わりません。打ち出の小槌を主題としたオーナメント、淡路産の緑の瓦、西ホールの光天井の格子、何万枚あるか不明のタイルの数、正確に加工された石材など、和洋の建築美を伝える造形の数々に感動した一日でした。
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文/新井律子
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