建築家からの一言
敷地は、大阪市内から40分程の川西市に位置する。このあたりは、30年程前に大規模な宅地開発が行われた典型的な都市近郊の住宅地である。道路より約1m高い敷地の特性を生かし、アプローチから玄関ホールに至る部分を道路レベルに合わせて少し掘り下げそのレベル差を利用して内部はスキップフロア形式としている。スキップフロアは、ともすれば生活や機能を部屋単位に小間切れにしてしまうことが多いが、ここでは4レベルを一連なりにして、空間的にも生活の上でも重なり合い一体となる内部空間をつくりだしている。ここでもう一つのテーマは、立体的な回遊性を生み出すことである。スキップしながら上昇するメインの階段とは別に、中2階から玄関レベルへ降りる階段を設けたり、中2階からつながる屋上テラスは、1階居間に面するもう一つのテラスと外部階段で連続する。この様な仕掛けは機能性と同様に、日常の生活に心地良いリズム感を与えるであろう。
建て主からの一言
家を建てると決めてから、50冊以上は本を読みました。雑誌から専門誌まで。モデルルームへも何度も出かけました。いろんな情報のなかから、好きなモノを集めて。夢は広がるばかりでした。
|
|