|
|
|
|
1階平面図 |
2階平面図 |
3階平面図 |
ロフト階平面図 |
建築家からの一言
3軒長屋の一番端を切り取った18坪の敷地での建替え計画である。家族は夫婦とその両親、子供がひとりの2世帯計5人で構成される。間口が狭く(2間)、奥行き(南北方向)が深い敷地は、南に面する部屋を多くとることができず、しかも住宅密集地のためプライバシーの確保が困難である。この様な条件のもとでは平面計画よりもむしろ断面計画の方が重要になってくる。開放できるのは唯一空に向かってのみだからである。細長い矩形のプランの中央部に階段室を兼ねたヴォイド(吹抜)空間をとり、その上部を開閉式のガラス屋根で覆って光と風の道をつくり、これを挟んで南北に各部屋を配置した。ヴォイド空間は相対する部屋との関係で様々な表情をつくることができ、それが従来の住まいの外観に替わって家の個性を表現する場となる。この計画では、広い庭をとることが困難なこともあり、ヴォイド空間を特に明るくして外部のイメージを強調し、部屋から部屋への移動の際、中庭を通る様な感覚を味わえるよう演出した。
建て主からの一言
自分たちがつくっていると実感できて楽しかった。建築家が考えてくれるのに応えようと、私たちも家や暮らしのことを真剣に考えたし、いろんなことを教えてもらいました。同年代でしゃべりやすかったのもよかった。リビングに寝転がれば空や星が見えます。狭いけど広く感じる家です。
|
|