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建築家からの一言
10年前に住まいのご相談に来られ、研究会のプロデュース＆サポートにより住まいを新築されたご夫妻のお嬢さま(当時高校生)が結婚され、実家の元駐車場(22坪)に新居を新築されました。お二人の志向により建築家は異なりますが、工務店はご両親の時と同じ会社の担当となりました。
フットサルと野球を趣味とされる28歳のご主人、美術鑑賞を趣味とされる26歳の奥さまが暮らしますが、早速、ご両親とお祖父さま、犬2匹に亀2匹が気兼ねなく話せる隣人になりました。
さてお二人は、古材の梁を用いたり、無垢のゆったりした木の階段、漆喰壁に横板囲いのウッドデッキなどを設けた自然派住宅の実家とは対照的にモダンな「生活感の無い白と黒の家」を希望されました。外壁は黒のガルバリュウムサイディング。内部の壁は白の塗装、床面は黒のタイル、2階へは黒の螺旋階段、黒のアイランドキッチンなど、全体的にモノトーンでまとめられました。しかし、実家と屋根勾配を合わせるなど、街並みへの配慮も怠りなくなされています。
基礎は地盤調査に基づき耐力を上げるため鉄筋コンクリート造のベタ基礎(W配筋)。建物は木造軸組工法2階建、延べ床面積は19坪プラスガレージで、この奥は将来6畳程度の子供部屋を増築予定です。更に、実家への出入り口や実家に向いたバルコニーが設けられました。
若い世代がお爺ちゃんとご両親の隣で住む･･･。やがて子供さんが生まれ、成長してその家を受け継ぐ･･･。お二人はご両親の家を住み継ぐ･･･。このように、近くで先人の知恵をいただきながら、住まいもサイクル住宅を意識し、末永く愛着を持って、仲良く快適に過ごしていただければと思います。
今回は、親子二代に渡るご相談とプロデュース＆サポートで、研究会では大変嬉しい出来事となりました･･･。
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