秋も深まり植木の選定作業で大忙しです。庭園管理は季節によって変わります。植木の成長がある程度止まる8月中旬から植木の剪定作業は年末まで続きます。特に秋に入ってからは、新年をきれいなお庭で迎えたいとの施主様のお気持で大忙しになります。伝統的な松の手入れや雑木の庭など様々行います。
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写真-1
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≪写真-1≫は、手入れされた黒松です。葉で幹も見えなかったのが剪定され、一芽一芽去年の葉と今年の葉をある程度取り除いてすっきりしました。髪と髭がボウボウの男性が床屋に行って、男前になって変身したみたいです。松の形と大きさを維持するには大変な注意が必要です。
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写真-2
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≪写真-2≫は、剪定作業が終わった雑木の庭です。落葉樹は色付き始めています。12月半ば頃には葉を落とし枯木立となり少し淋しい感じですが、明るい庭になります。部屋に日光が差し込むようになります。植物の気象コントロールの一つと言えます。
季節の植物
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写真-3
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≪写真-3≫は、石仏の脇に咲いたツワブキ(キク科)の花です。フキと違って常緑でよく庭の下草として植えられます。天気の良い日には、ミツバチ、アブ、蝶などが来て蜜を吸って行きます。西日本、特に九州ではフキのように茎を料理して佃煮にしていただきます。
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写真-4
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≪写真-4≫は、色付き始めたナンテン(メギ科)の実です。よく庭に植えられる木の一つです。厄除けと鬼門の木としてヒイラギと同様よく植えられます。実ったと思ってお正月の生花の材料として大切にしていたのに、小鳥に全部食べられてがっかりした、という話をよく聞きます。特にヒヨドリが食べに来ます。この対処法としては、少し風情がなくなりますが、実の房全体をビニールの袋や小さいネットでカバーすることくらいです。
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写真-5
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≪写真-5≫は、鮮やかなムラサキシキブ(クマツラ科)の実です。山野によく自生しています。庭にも植えます。6、7月頃に小さな紫色の花をつけます。夏の間はあまり目立たない木ですが、紅葉と共に印象的な紫色の実で存在感を表します。
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写真-6
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≪写真-6≫は、赤く実の裂けたマユミ(ニシキギ科)の実です。山野でたまに見ることがあります。庭木としても使います。5、6月に白色の小さな花をつけます。花は蜜が多く、よくハチやアブが飛んできます。時にはスズメバチも見られます。紅葉はあまり鮮やかではありませんが、花枝が長く、垂れ下がった赤い実はとても印象的です。
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